自動車保険のノウハウ

   

1日自動車保険は内容と注意点をよく知ってから加入を決めよう

自動車の所有者は1台の車両を数年から十数年にわたって乗り続けるため、自動車保険(任意保険)についても1年以上の長期契約を結べるものに加入し、更新しながら万一の事態が起きたときに備えるのが一般的です。しかし、通常の任意保険では、自動車の所有者およびその家族以外の者が運転中に事故が起きた場合、契約内容によっては補償の対象とはならず、保険金がまったく支払われない場合があります。損害保険会社の中にはこのようなケースにも対応できる保険商品を用意しているところがあり、「1日自動車保険」はその一つです。
1日自動車保険は文字通り1日(24時間)単位で契約することができ、保険料も基本のもので500円程度、少し補償を手厚くしたものでも1千数百円程度と手軽に加入できるように設定されているのが大きな特徴です。払い込む保険料が少額の商品は補償もそれなりなのが一般的ですが、多くの損害保険会社の1日自動車保険は、賠償責任保険については対人・対物ともに無制限で、対物超過修理費用特約や搭乗者傷害特約、自損傷害保険などのオプションも充実しており、プランによっては車両保険も付帯させることができます。補償内容は通常の任意保険と遜色なく、旅行や用事のために友人や親戚が持っている自動車をちょっと借りたい場合には十分すぎるといえるでしょう。
ただし、他の保険に加入するときと同じように、1日自動車保険を利用する際にも注意が必要な点がいくつもあります。まず、申し込みは原則として日本の3大携帯キャリアが販売しているスマートフォンからに限られています。3大キャリア以外が提供している端末からの申し込みは一切受け付けていませんが、損害保険会社の中にはコンビニエンスストアのマルチコピー機で手続きをとればOKとしているところがあるので、申し込み条件は必ず確認しておきましょう。
また、自動車を借りる度に契約をしなければならないため、ある程度車両を使用する期間が定まっていないと申し込みにくい点も重要な留意点といえます。もし、借りた車両を返す時期が決まっていないのであれば、所有者が家族であれば任意保険の契約内容を変えてカバーできるようにしてもらい、友人などの他人のものであれば契約期間が長いドライバー保険を選択した方が良い場合があります。
1日自動車保険において付帯させられる車両保険には、300万円程度の限度額のほかにも10~15万円の免責金額が必ず設定されています。免責金額とは、支払われる保険金のうち契約者が必ず負担しなければならない部分のことを指します。高級車を借りる場合だけでなく、購入時の価格が免責金額程度だった中古車を借りる場合も、保険に加入するかどうかは慎重に考えてから決める必要があるでしょう。
また、この保険に加入する場合は事前登録が必要ですが、保険期間の開始日が事前登録をした日から7日以内にやってくる場合は車両保険を付帯させることができません。車両保険をつけられるプランを選択するのであれば、遅くとも1週間以上前には事前登録を済ませておくようにしましょう。
そして、この保険へ加入するかどうかを決める上で特に注意したいのが人身傷害保険です。対人賠償保険と似たようなネーミングですが、対人賠償責任保険は借りた自動車を運転中に他人を死亡させたり、怪我を追わせてしまったときに保険金が支払われるものなのに対し、人身傷害保険は交通事故で同乗者が負傷して損害賠償責任が生じたときに保険金が出るもので、条件はまったく異なります。ドライバー保険であれば人身傷害保険を特約で付帯させられますが、1日自動車保険はつけることができないので注意しましょう。

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